長崎県西海市で2011年、ストーカー被害を訴えていた女性の家族2人を殺害したなどとして、殺人などの罪に問われた筒井郷太被告(31)=三重県桑名市=の上告審判決で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は21日、被告側の上告を棄却した。 一、二審の死刑判決が確定する。 被告側は公判で「犯人ではない」と一貫して無罪を主張。しかし、第1小法廷は「客観証拠に基づき犯人と認定した一、二審は正当」と退けた。 その上で「動機は交際女性を取り戻すことへの一方的な執着と、その障害と考える家族を殺害してでも排除しようとするもので、酌量の余地はない。何の落ち度もない2人の生命が奪われた結果は重大だ」と指摘した。 判決によると、筒井被告は11年、千葉県で交際中の女性に暴行。逃げた女性の長崎県の実家に侵入し、女性の母山下美都子さん=当時(56)=と祖母久江さん=同(77)=を刺殺した。 事件では、ストーカー被