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ブックマーク / memushiri.hatenablog.com (6)

  • 早稲田文学会『「笑い」はどこから来るのか?』での渋谷知美さんの文章が良かった件 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    早稲田文学会が発行している『「笑い」はどこから来るのか?』を読んだが、そのなかで、社会学者の渋谷知美が書いた「お笑いとジェンダーについての覚え書き」という文章が、感動を覚えるほどに良かった。まず、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコント「実業団選手権大会」の説明から入る。ここで、筆者が最近見たネタではなく、若かりし頃にリアルタイムで見たコントについて書かれていることで、これから書かれることは血が通った考えであるということが分かる。 渋谷は、この3分にも満たないコントから、<当事者間で「常識」「当たり前のこと」として通用するルールも、部外者からすれば意味を成さないのであり、ひるがえって、私たちが生きるこの社会に「常識」「当たり前のこと」として存在する諸々のルールも実はナンセンスなんじゃないの、ということ>を学び、そこから<フェミニズムもお笑いもこの社会を俯瞰する視点を授けてくれるものという認

    早稲田文学会『「笑い」はどこから来るのか?』での渋谷知美さんの文章が良かった件 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
  • 鈴木もぐらの恋は永遠、愛はひとつ。『空気階段の踊り場』「駆け抜けてもぐら」感想。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    2018年最大の深夜ラジオでの事件、『空気階段の踊り場』での「かたまり号泣プロポーズ」から半年ほど経ったが、最近の踊り場は、鈴木もぐらが都営団地の抽選に外れてしまったために実家に帰ることになったり、もぐらが愛する実の妹に縁を切られた疑惑が生じたり、水川かたまりがラジオのブースに手作りのカレーを持ってきて、もぐらにふるまおうとするも拒否されたり、かたまりが筋トレを始めたりと、相変わらず報告の多いドキュメンタリーラジオではあるものの、比較的平穏な放送が続いていた。一番のニュースと言えば、名物コーナー「あんちゃんあそぼ」が、家族バレで終わるというAV女優の引退みたいな理由で終了してしまったことくらいだった。 ラジオ以外の仕事はどうだったかというと、『有吉のお饅頭が貰える演芸会』に出演してネタを披露し、普通の饅頭六個とピンクの饅頭を貰い、『爆笑オンエアバトル20年SP』のなかで行われた「爆笑オンエ

    鈴木もぐらの恋は永遠、愛はひとつ。『空気階段の踊り場』「駆け抜けてもぐら」感想。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
    akihagi
    akihagi 2019/04/12
    すごい。読んでて汗のにおいがしてくるような最高な文章。“あ、オンバト復活SPで、空気階段のネタに唯一、玉を転がさなかったの、カンカラらしいです。 ”w
  • いとうせいこう『今夜、笑いの数を数えましょう』の「第四夜 枡野浩一」の雑感 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    第4夜は、歌人の枡野浩一がゲスト。 今回は、「見る」「見られる」、そしてそこから転じた「観客」がテーマになってきます。 見るといえば、見るのが上手い人という意味の見巧者という言葉があります。 やや鼻につく嫌な言い方をすると素人の玄人というような感じです。嫌な言い方をするなよ。 今回のゲストの歌人の枡野は、見巧者だ。というのも、M1グランプリ2016のファイナリスト全8組を予想して当てるということをしているからで、それは多くの芸人を見ているというだけでなく、準決勝までの審査員の視点をもっているということに他ならないからだ。枡野は「見ている人」の傍ら、自らも一時期はお笑い事務所に所属し舞台に立っていたという経歴も持っているので、「見られる」ということも経験している。なので、この章は、お笑いファンとしてはある意味、一番噛み締めないといけなければならない章にもなっていると思います。 枡野がどのよう

    いとうせいこう『今夜、笑いの数を数えましょう』の「第四夜 枡野浩一」の雑感 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
    akihagi
    akihagi 2019/04/03
    最近アンミカとかもジョーカー化してると感じてしまう…!
  • お笑イイはなしーさー2018 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    2018年もそろそろ終わり、平成も残りわずか、そんな時でもお笑いの世界では様々な事件がありました。その中で、個人的に良い話だと思った話をまとめてみました。ここでいう「良い話」はただの「良い話」ではなく、噛みしめれば噛みしめるほど味があるという意味ですので悪しからず。 (1)爆笑問題の田中が働いていたミニストップ南阿佐ヶ谷店が日最小級になっていた話。 爆笑問題の田中といえば、下積み時代にミニストップ南阿佐ヶ谷店で働いていたことはファンの間では有名な話で、そこでのエピソードとして、田中のヤバさを端的に表すものとして、「客が商品を選んでいるのを見ていて、選び終わった客が商品をレジに置いた瞬間に金額を伝えた」というものがある。そのミニストップがビルの建て替え工事に伴って、営業が休止されていた。しかし、周囲の人々からタバコだけでも売ってほしいという要望に応えて、臨時店舗として再開、そのお店の大きさ

    お笑イイはなしーさー2018 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
  • 『M-1グランプリ2018』で立川志らくは何をどのように審査したのか。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    『M-1グランプリ2018』を見ました。第一回大会からずっと見続けて来て、初めてリアルタイムで見ることが出来ませんでした。というのも、シソンヌのライブ『モノクロ』を見に行っていたからです。だから、よく聞く情報を遮断するという行為自体が初めてでしたが、無事に何も情報を得ないまま帰宅して、録画を再生することが出来ました。危なかったのは、会場で、絶対にネタバレをペラペラ喋る奴がいるなと思っていたので、開演の前後ギリギリまでラジオ聞いていたんだけど、同行した奥さんが言うには、僕の隣でやっぱり「ミキが敗者復活で言ったらしいよ」とネタバレを話している人がいたらしいのですが、それを始めとして避することが出来ました。冨樫漫画を読んでいて良かったです。 大会としては、芸風がバラけていて、いわゆる多牌ってやつで、誰が優勝してもおかしくない空気がビンビンで、それこそ、初期の大会のようでした。加えて審査員も、いろ

    『M-1グランプリ2018』で立川志らくは何をどのように審査したのか。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
    akihagi
    akihagi 2018/12/05
    トム・ブラウン評でもあるブログ!
  • 『オールスター後夜祭’18秋』の「長嶋一茂の家の落書」と「範馬刃牙の家の落書」問題に感動した話。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)

    無事、二回目が開催された『オールスター後夜祭’18秋』、最高でしたね。 最高は最高でも、何が最高だったかは人によって分かれる、そんな最高と最高のミルクレープでした。有吉の恫喝パロディ、キャンプとか合宿で泊まった翌朝に見るまだ眠そうな同級生ぽさがマンキンだったパーパーあいなぷぅのメガネ姿など、それは人それぞれだと思います。あと、日が経つにつれて、あいなぷぅ、やっぱそうでもなかったな、と思いはじめています。 僕が一番「最高かよ」となったのは、「長嶋一茂の家にない落書きは?」という問題から、「範馬刃牙の家にない落書きは?」という問題の流れですね。 長嶋一茂の家の落書きで一番有名な「バカ息子」という選択肢が、一問目とニ問目で、正答から誤答へと反転する。それがあまりにも見事で、あまりにも美しい。 「範馬刃牙の家にない落書きは?」という問題を良問たらしめている理由は何か。それはこの問題が、半端に知識が

    『オールスター後夜祭’18秋』の「長嶋一茂の家の落書」と「範馬刃牙の家の落書」問題に感動した話。 - 石をつかんで潜め(Nip the Buds)
    akihagi
    akihagi 2018/10/22
    Load…も最高だったけど、ここに書いてあることも最高。
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