これは最近発売された山崎隆氏の本のタイトルです。都内の55の街について評価して、どの街に住宅を求めることが幸せになるかというテーマーで書かれている。総括的に内容を説明すると、山の手の台地は購入して得するが、下町、湾岸部、郊外は損だという内容です。駒込についても良い評価をされていたので、悪い気はしなかったが、読み終えて、改めて内容を反芻すると、この本で主張されていることは、人が住むということを、もっぱらビジネスの視点で評価しており、住むこと、あるいは生きるという本来の目的をほとんど考えていない内容だと思った。 この本に限らず、住宅の購入について、あるいは住宅を買うべきか借りるべきかというテーマーで書かれた本や雑誌を読むと、損得についての説明が突出しているように思います。不動産業者や専門家はビジネスで不動産を扱ったり、論述しているので、どうしても損得が大きな論点になるのでしょうが、家を買って住