史上最年少となる17歳11カ月で棋聖のタイトルを獲得。さらに王位も獲得し、最年少二冠を果たした藤井聡太。再び将棋ブームが高まり、“習い事”としても注目される。 プロ棋士で、子どもたちへの将棋の指導も熱心に行う“教授”勝又清和七段。20年以上、多くの子どもを見てきた勝又七段に「プロ棋士になれる人となれない人の決定的な差」について聞いた。(全2回の2回目/#1から続く) ――勝又七段は愛知県岡崎市出身の石田和雄九段門下です。石田九段は板谷四郎九段門下で、藤井聡太二冠の大師匠・板谷進九段の弟弟子に当たります。藤井二冠と初めて会ったのはいつでしたか。 勝又清和七段(以下、勝又) 2012年1月、小学生大会を見に行ったときですね。突然会場に大きな泣き声が響いたと思ったら、小学校3年生の彼だったんです。準決勝に負けてしまったからなんですけど、親御さんがあまり動じていなかったこと、そして本人は泣き続けた