タグ

ブックマーク / brutus.jp (14)

  • 町田康『家事にかまけて』第1回:家事ロードー、家事ロードー、家事ロードー | ブルータス| BRUTUS.jp

    仕事というのは辛いものである。なぜ辛いかというと、そこに責任と義務が生じるからである。それと引き換えに銭を貰う。それが仕事である。 そしてまた仕事には別の辛さもある。それは、己の無能を直視しなければならない辛さ、である。自分は多少はマシな人間だと思いたい。いや、音を言えば優れた人間だと思いたい。というかそれくらいの自惚れがないと競争社会で生き抜くことはできない。 だが仕事をすると、否が応でも己の無能がそこに立ち上がってくる。殊に俺なんかの場合はそれが顕著だ。俺は物書きで、ひとりで仕事をしているから、それを上司や同僚のせいにすることができない。会社の組織構造や社会情勢のせいにできない。 日が締切だというのに何のアイデアも浮かばないのは。アホみたいなダサい文章しか書けないのは。一から十まで自分のせいだ、というあからさまな証拠が目の前のディスプレイに無慈悲に表れる。それはとても辛いことだ。そ

    町田康『家事にかまけて』第1回:家事ロードー、家事ロードー、家事ロードー | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 音楽も笑いも、グルーヴが必要だ。ランジャタイとgroup_inou、アバンギャルドに突き進む2組の初対談 | ブルータス| BRUTUS.jp

    ポップかつ破壊的な楽曲を生み出すgroup_inouと、その独創性から「イリュージョン漫才」と称されるランジャタイ。音楽とお笑い、全く異なる領域でひときわ異彩を放つ2組の対談が実現。出会いについてから、ネタ・楽曲の制作やライブで生まれるグルーヴ、共通の影響源に至るまで語り尽くしてもらった。 imai 初めて2人を生で見たのは、2016年の『倉美津留の太鼓判』ライブで。笑い飯やナイツみたいなガチガチの強い人たちに囲まれて急に知らない人たちが出てきたから、どんなコンビなんだろう?と思ってたんだけど、人生で見たことないぐらいウケてて、当に腹ちぎれるぐらい笑ったんだよね。劇場で爆発してたのが衝撃的だったし、一発でファンになっちゃった。それから何年も後に、国ちゃんが急にDMをくれて。イノウの曲のスクリーンショットと一緒に「好きです」って送ってくれた。 国崎和也 友達から『HEART』を教えてもら

    音楽も笑いも、グルーヴが必要だ。ランジャタイとgroup_inou、アバンギャルドに突き進む2組の初対談 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 滲み出る書き手の“主観”に高ぶる。武田砂鉄×麻布競馬場が語る、ノンフィクション | ブルータス| BRUTUS.jp

    『今日拾った言葉たち』で街場やメディアの声をすくい上げ批評する武田砂鉄さんと、“タワマン文学”とも呼ばれる『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』で現実とも虚構ともつかないショートストーリーを紡ぐ麻布競馬場さん。社会問題からスターの半生まで、幅広い作品を有するノンフィクションのなかで、それぞれの琴線に触れた作品を聞いた。 記事も掲載されている、BRUTUS特別編集 合が人をつくる。」は、2024年6月13日発売です!

    滲み出る書き手の“主観”に高ぶる。武田砂鉄×麻布競馬場が語る、ノンフィクション | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 児島気奈と盟友・ウエストランド。お笑いライブ制作〈K−PRO〉の歴史、19年を振り返る | ブルータス| BRUTUS.jp

    お笑いライブを制作するK−PRO代表の児島気奈が、その仕事術をまとめた一冊『笑って稼ぐ仕事術』を上梓。長きにわたりK−PROライブに出演してきた盟友ウエストランドと、その歴史を語り合う。11月に赤坂の草月ホールで行われた、3回目となるウエストランドの単独ライブ『FANG!』の公演後、3人で思い出話に花を咲かせた。

    児島気奈と盟友・ウエストランド。お笑いライブ制作〈K−PRO〉の歴史、19年を振り返る | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 往復書簡のように紡がれた、笑えて切ない離婚譚。宮藤官九郎に『離婚しようよ』の制作秘話を聞く | ブルータス| BRUTUS.jp

    “仲の悪い”夫婦こそが、ドラマになる 新人議員と女優の夫婦のドタバタ離婚劇———この骨子から制作がスタートした『離婚しようよ』。宮藤さんがタッグを組んだのは、ラブストーリーの名手である脚家の大石静さんだ。共作で進めることはプロデューサーからの提案だった。 「率直に面白そうだなと。バラエティ番組の構成をやっていたこともあり、複数の頭で考えるのは好きなんです。しかも大石さんとならなおさら。ただ1話ごとに交代で書く形式は目新しくない気がして、手紙を交換するように、数シーンずつ交互に書き進めることになりました」 ポンコツな三世議員の夫・大志の不倫に国民的女優の・ゆいが激昂し、離婚話が勃発することから始まる作。原稿を渡し合う過程は新鮮だった。 「脚家同士で手の内を明かし合う機会はまずないので勉強になりました。例えば大石さんは、奇を衒うことなく普通の言葉で深みがあるセリフを書かれるし、年齢や立

    往復書簡のように紡がれた、笑えて切ない離婚譚。宮藤官九郎に『離婚しようよ』の制作秘話を聞く | ブルータス| BRUTUS.jp
    akihiko810
    akihiko810 2023/06/22
    往復書簡のように紡がれた、笑えて切ない離婚譚。宮藤官九郎に『離婚しようよ』の制作秘話を聞く
  • なぜ人は音楽を演奏し、歌うのか。坂本龍一にも影響を与えた、民族音楽の“巨人”小泉文夫 | ブルータス| BRUTUS.jp

    世界を聴いた男、小泉文夫 『世界を聴いた男』──これは、世界のあらゆる地域、あらゆる人々の間で綿々と受け継がれてきた「音」を求めて、取り憑かれたように世界中を駆け巡り、その収集/研究/紹介にすべてを賭した男の生涯を綴った評伝のタイトルである。 「民族音楽の巨人」、故・小泉文夫が日音楽界に残した膨大な業績は、その死後20年近くが経とうとする現在においても、まさに空前絶後と呼ぶほかない。彼の残した資料や音源の多くは現在、かつて教鞭をとった東京藝術大学音楽学部の「小泉文夫記念資料室」に収蔵されている。 今回、その資料室を十数年ぶりに訪れたミュージシャンの早川大地さんは、まさに「YMOから小泉さんに入った世代」。小泉と同じく東京大学の文学部で美学芸術学を学んだという早川さんは中学生の頃、図書館で小泉の編集したCDを手にし、初めて民族音楽の世界に触れたという。 「最初に聴いたのがギリシャのキプロ

    なぜ人は音楽を演奏し、歌うのか。坂本龍一にも影響を与えた、民族音楽の“巨人”小泉文夫 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 「音楽を聴くこと」坂本龍一 | ブルータス| BRUTUS.jp

    聴くことの意味を考えると、耳が受動的な器官であるということを押さえた上で、でも、映画でも、言えることなんだけど……、新しい体験をしたり、新しい風景を見たり、新しい考えに触れたりするのって、好きじゃない、人間って。自分じゃない誰かの考えとか、体験とか、感覚とかを疑似体験するためにを読んだり、映画を見たりする。それと似た様なことなのかな……、もしかしたら同じと言ってもいいのかも。 ただやっぱり器官として、感覚器としてやはり視覚で認識できるようなものとは違うから、共有しているものは多いんだけど、実は音楽でしか与えられない感情とか、風景の感覚とか、時間の感覚とか、というのもあるんだと思う。それは映像とか、言葉に置き換えることができなくて、なかなか難しいんだけど、音楽でしか得られないものは確実にある。僕の経験から言うと、例えば、中学2年生の時にドビュッシーと出会って、ハマっちゃった。ドビュッシー

    「音楽を聴くこと」坂本龍一 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 高橋幸宏が見た、日本のロックが国境を越えた瞬間。小山田圭吾と語る〜前編〜 | ブルータス| BRUTUS.jp

    黎明期、日のロックは日語という障壁によって閉ざされていた。だが黒船・ビートルズ以降、日からも海外を目指すミュージシャンが現れたのである。その先駆者の1人、高橋幸宏と小山田圭吾、海外での演奏経験豊富な2人が語る、日のロックが国境を越えた瞬間。後編はこちら。 初出:BRUTUS No.680『日のロック♡愛』(2010年2月15日発売) photo: Yasuhide Kuge / text: Kyoko Sano(Do The Monkey) / thanks: kongtong@mishuku

    高橋幸宏が見た、日本のロックが国境を越えた瞬間。小山田圭吾と語る〜前編〜 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 菊地成孔の考える、YouTube的ジャズ入門。はじめてのジャズはネット検索から | ブルータス| BRUTUS.jp

    昭和の時代。ジャズを聴き始めるなら、専門誌を読み、ジャズ喫茶でレコードを聴き、クラブで生演奏に触れるという流れが一般的だった。しかし、雑誌は廃刊、店舗も減少しつつある現在。初心者は一体、どの音楽家の、どんな作品から聴き始めればいいのだろうか。伝統のある音楽ゆえ、門外漢からは口が裂けても言えない現代の入門方法を、菊地成孔さんがズバリ答えてくれた。 現在、ジャズの魅力をさらに深掘る特設サイト「JAZZ BRUTUS」もオープン中! 2020年代的検索から入る、新しい入門 「ジャズをまったく聴いたことのない人にとって、クラシックや歌舞伎などと同様、歴史のある音楽だから、ハードルが高い印象があると思います。さらに、ジャンルは耳にすることはあっても、しっかりした流行がないため、初心者がアクセスしづらい。情報源が雑誌から電子版へ、お勉強の場がジャズ喫茶から動画へ移行しつつある昨今を鑑みて、初心者に限り

    菊地成孔の考える、YouTube的ジャズ入門。はじめてのジャズはネット検索から | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 100回以上刷られてきた「百刷本」案内 。文庫の2大巨頭、新潮と岩波 | ブルータス| BRUTUS.jp

    文庫の2大巨頭、 新潮と岩波。 書店の文庫担当者に、最もリピート発注しているは何か、と尋ねたら、実際多くの人から返ってくるのは太宰治『人間失格』と夏目漱石『こころ』でしょう。調べてみるとやはり刷数も圧倒的。メディア化に加え、教科書や学校の授業で紹介されたりと、高い知名度が一つの理由。 2作は各出版社から刊行されていますが、新潮文庫の『こころ』は1952年に出版され、70年近くにもわたり増刷され続けています。さらには「Premium Cover」をかけ、外装もアップデートするなど、イメージを刷新し続ける工夫も多いです。 一方、数多くの名著を文庫にしてきた岩波書店はどうか。多くの出版社のが委託販売制であるのに対して、岩波は返品ができない責任販売制。 しかも岩波文庫の『こころ』は、新潮文庫のおよそ1.6倍の値段にもかかわらず、136刷と増刷を重ねています。この刷り部数は大正以降、100年以上

    100回以上刷られてきた「百刷本」案内 。文庫の2大巨頭、新潮と岩波 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 漫画家・江口寿史の机と仕事場。選び抜かれた画材と、好きが詰まったアトリエ | ブルータス| BRUTUS.jp

    絵の工程に応じて 3つのデスクを使い分け 漫画家デビューから46年、イラストレーターとしてのキャリアは40年。ギャグ漫画家にして「かわいい女の子」のイラストの第一人者でもある江口寿史さんの仕事場には、漫画がぎっしり詰まった棚に見守られるように、窓を背にしたデスクが1つ、壁を向いたデスクが2つ。テーブルやオーディオ機器、楽器も置かれている。 「デスクは3つとも僕が使ってます。一番長い時間を過ごすのが奥のデスクで、下絵とペン入れ、消しゴムをかけるところまでここで作業。線画をスキャンして取り込んで、Photoshopで彩色したり修整を加えたりして仕上げるのが2つ目のデスクで、このPower Mac G4はもう20年くらい、壊れないのでずっと使っています。ネットにも繋いでないし、余計な機能もなくて使い勝手がいいんです。絵が完成したら3つ目のデスクに移動してメールで納品。文章仕事もここでやります」

    漫画家・江口寿史の机と仕事場。選び抜かれた画材と、好きが詰まったアトリエ | ブルータス| BRUTUS.jp
  • この夏、『ベター・コール・ソウル』だけは観なければならない。佐野亜裕美と宇野維正が作品の魅力を語り合う | ブルータス| BRUTUS.jp

    この夏、『ベター・コール・ソウル』だけは観なければならない。佐野亜裕美と宇野維正が作品の魅力を語り合う ついにNetflixの人気ドラマシリーズ『ベター・コール・ソウル』が終わる。エンディングを間近に迎え、『カルテット』や『17才の帝国』を手がけたドラマプロデューサーの佐野亜裕美と、映画音楽ジャーナリストの宇野維正が、作品の魅力を語り合う。

    この夏、『ベター・コール・ソウル』だけは観なければならない。佐野亜裕美と宇野維正が作品の魅力を語り合う | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 毎月、数百枚の音楽ソフトを購入。若手屈指のコレクターが語るリスナー遍歴 | ブルータス| BRUTUS.jp

    ニューエイジ、イタリアの前衛音楽、アニメ系などのコレクション 何度か断捨離していたり、新たな収集物のために毎月レコードを手放したりと、ここ10年くらい自転車操業ですが、新譜旧譜問わず毎月数百枚のレコードやCD、カセットなどを買ったりしています。 近年再評価されている日のアンビエントや環境音楽。 今は少数精鋭のセレクトで、3000枚いかないくらいのコレクションになっています。ニューエイジや日のアンビエント、イタリアの前衛音楽、オブスキュアなアニメ系はいいコレクションを持っていると思います。 次のレコードを買うために、多分今まで買ったレコードの8割近くは売ったはずです。京都の三条あたりにあるレコード屋数店だけで、数千枚は売ったんじゃないでしょうか。一時期あのエリアの某店の実験音楽の棚とテクノの棚は僕の売ったもので埋まっていました。もちろん、この大学時代に買った量もエグかったですね。 毎週2

    毎月、数百枚の音楽ソフトを購入。若手屈指のコレクターが語るリスナー遍歴 | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』で世界中で人気沸騰中の音楽を再発見する | ブルータス| BRUTUS.jp

    現在、日のシティポップが世界中で話題沸騰している。具体的な例を挙げると、2021年にレーベルが公式に発表した竹内まりや「Plastic Love」(1984年)のフルバージョン動画の総再生回数は、瞬く間に200万回を記録し、コメント欄には英語からロシア語、アジア各国の言葉など、世界中から感想が溢れている。 また、カナダ出身のシンガーソングライター、ザ・ウィークエンドは、亜蘭知子「Midnight Pretenders」(1983年)をサンプリングした新曲「Out Of Time」を発表。原曲のリズムを活かしたメロウなグルーヴで、リリース直後に各サブスクリプションのチャートで急上昇した。 2022年入ってから3ヵ月で起きた事柄を見ただけでも、かなり異様な盛り上がり方をしているのがわかる。こうした現象を日の国営放送がニュース番組でも紹介し、日の相変わらずな逆輸入好きには苦笑を隠せないが、

    『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』で世界中で人気沸騰中の音楽を再発見する | ブルータス| BRUTUS.jp
  • 1