政府・与党は2016年度の税制改正で、チューハイにかかる酒税の引き上げを検討する。 ビールや発泡酒などビール系飲料の税額を一本化する検討を進めるにあたって浮上した。安く飲めるチューハイへの増税に消費者の抵抗が強まることも予想され、年末に向けた税制改正論議の焦点の一つとなりそうだ。 自民党の税制調査会幹部など複数の関係者が明らかにした。課税強化などでアルコール依存を防ごうとしている世界の流れを踏まえ、関連業界にも理解を求めていく。 チューハイは、焼酎やリキュールといった蒸留酒を炭酸水や果汁など別の飲料で割った低アルコール飲料の総称だ。350ミリ・リットル缶で酒税額は28円と低く、1本150円前後で販売されている。 与党は14年12月にまとめた15年度の税制改正大綱で、原材料や製法の違いなどから差をつけてきた「ビール」「発泡酒」「第3のビール」の税額を将来的に一本化する方針を示した。1缶(35