前回は、アンケート調査の結果などから、リモートワークの状況で起きうるハラスメント、通称「リモハラ」の実態を紹介した。リモハラの被害を受けている社員のみならず、リモハラ防止とコミュニケーションの活性化の両立に頭を悩ませる各社の人事担当者や、慣れないリモートワークで部下との間合いを図りかねているマネジャーは、決して少なくないだろう。 週1回の上司と部下との30分の1on1(ワン・オン・ワン)ミーティング、活発なチャットのやりとり、全員顔出しのビデオ会議――。 そんなリモートワーク環境が実現できれば、どんなにいいことか。リモハラ対策に悩むビジネスパーソンにとってうらやましい限りの光景が繰り広げられているのが、リモートワーク先進企業として知られるサイボウズだ。 10年前に、いち早くリモートワークを導入し、最初の緊急事態宣言が明けた後、昨年7月にはテレワークの続行を呼びかけるTVCMキャンペーン展開