名古屋港で、貨物や設備の管理に使う基盤システムがランサムウェアに感染した。コンテナの積み下ろし作業ができなくなり、数日にわたり物流がストップしたことで、ランサムウェア被害の深刻さを見せつけた。 報道によると、名古屋港のシステムに対する脅迫文には「LockBit」の名が書かれていたとされ、感染を通告する英語の文書がプリンタから100枚以上印刷されたという。このLockBitこそ、名古屋港のシステムを止めたランサムウェアの正体だ。一体どのような特徴があるか。その対策方法などを解説する。 LockBit被害は世界中で増加 ターゲットは企業や政府機関などさまざま LockBitは世界中で被害が多発しているランサムウェア。被害組織のデータを暗号化して身代金を要求する手口で悪名高い。各国の政府機関やセキュリティ企業が繰り返し注意喚起しているにもかかわらず、猛威を振るい続けている。 米セキュリティ機関の