弥生時代後期の鉄器工房跡が見つかった垣内遺跡=兵庫県淡路市、本社ヘリから、森井英二郎撮影弥生時代後期の鉄器工房跡や多数の鉄製品が出土した垣内遺跡=兵庫県淡路市黒谷、西畑志朗撮影垣内遺跡から出土した多数の鉄製品。計約70点が出土した=兵庫県淡路市、西畑志朗撮影 兵庫県淡路市の垣内遺跡 兵庫県淡路市黒谷の淡路島北部にある垣内(かいと)遺跡で、2〜3世紀(弥生時代後期)の鉄器工房跡が見つかった。市教委が22日発表した。計10棟あり、弥生時代では国内最大規模になる。同時代の大規模な鉄器工房群はこれまで岡山以西での発見が大半で、近畿では初めて。大陸から九州北部を経て、東方に伝わったとされる鉄の流通経路を新たに示す貴重な成果となる。 当時、入手が困難だった鉄は権力の象徴だった。政治・文化の先進地が九州から、後に大和政権が成立する畿内へと移る過程の遺跡とみられる。所在が論争になっている邪馬台国が存在