「高学歴女子はなぜ今、あえて一般職なのか」をBusiness Insider Japanで取り上げたところ、大きな反響があった。責任の重い仕事がイヤだからではなく、「一生働き続けたいからこその選択」と「一般職志向女子」の思いは切実だ。その声は、転勤や長時労働と引き換えの高額報酬や昇進という、日本企業の実態を映し出し、世代を超えて訴える力があるようだ。日本人の働き方を追い続けてきた、リクルートワークス研究所人事研究センター長の石原直子氏に「高学歴女子の一般職志向」が示す、問題の本質を聞いた。 「地域職さんは」という区別 —— 高学歴女子大生で一般職を志望する動きが目立っているようですね。 石原:そうですね。現状をふまえると、それは合理的な判断と言えるかもしれません。ただし、本当に一生働き続けたいなら、私はやはり総合職や総合職的な働き方をお勧めしたいです。 実は、一般職というのは、1986年に