普通、学力が高いという事は無条件でいい事だとされている。 しかし、子供の学力が高いのは善である、という事は、本当に疑う必要のない真理なのだろうか? 国際的にみて、日本の小中学生の学力は高い。 たとえば、日本人ならば誰でも、おつりは暗算で計算できるし、エスタブリッシュメントから貧民まで、だれでも普通に朝日新聞を読む事ができるのは、小中学生の学力の高さの現れである。 このような事は、アメリカやヨーロッパに行けば全く普通ではない。 欧米だと、簡単な暗算はもちろん、読み書きも怪しい人というのが大量にいる。 日本でも、そのような非常に学力が低い層というのはもちろんいるが、日本とは比べ物にならない割合でいるのである。 このように学力が低い層が大量にいる社会というのは、学力が低い層を効率よく使うテクノロジーが発達する。 それはITの活用であったり、雇用のシステムであったりさまざまだが、ともかく「無能」な