カッシーニに使われたRTGの模式図 放射性同位体熱電気転換器(英: Radioisotope thermoelectric generator; RTG)は、放射性崩壊から電力を取り出す発電機である。熱電対を用い、ゼーベック効果によって放射性物質の崩壊熱を電気に変換している。原子力電池の一種である。 RTGは、人工衛星、宇宙探査機、ソビエト連邦が北極圏に設置した灯台のような遠隔無人装置の電源として用いられる。燃料電池や蓄電池では賄えないような長い期間に渡って数百ワット以下の電力を必要とする無人の状況であり、太陽電池の設置ができない場合には、RTGが設置されることが多い。 カッシーニとガリレオのミッションに用いられた238PuO2のペレット。当初の出力は62ワットであった。放射性崩壊による熱の生産が原因でペレットは輝く。この写真は、ペレットをグラファイト製の覆いの中に数分間入れ、覆いを取り除