飲茶=点心は93年に初登場している。なじみ深いのは事実だ。とはいえ、ここまで拡充してしまうと、ラーメン店のような印象を受けてしまう。 何よりインパクトを感じるのは、やはりパスタだろう。「メニューの選択肢が増えた」と喜んでいる方も、きっといるに違いない。とはいえ、「本業は何でしたっけ?」と質問したくなってしまうのも事実だ。どうしても“迷走”という単語が浮かんでしまう。 こんな品揃えになった理由は明確だ。身も蓋もない言い方をすれば、ドーナツが売れていないのだ。 朝日新聞が17年11月1日に報じた「ミスド低迷、新メニューなど打開狙う」の記事は、冒頭から「ダスキン傘下のドーナツチェーン『ミスタードーナツ』の業績が振るわない」と断じた。確かに業績は「17年9月中間決算では、ミスドが大半を占めるフード部門の売上高は183億円で、前年比9.6%減った」とある。 ミスタードーナツは、業績の右肩下がりに苦し