東京都議会の長期欠席を続けていた木下富美子都議が9日、正副議長との面会と委員会出席のため4カ月ぶりに公の場に姿を見せた。この間、都議会は2度にわたる辞職勧告決議や正副議長名での呼び出し状の送付などさまざまな手段を講じたが、有権者の負託を受けた議員の身分は手厚く保障され、〝雲隠れ〟を続ける木下氏に有効な手を打てずにきたのが実情だ。 「辞職するべきだと申し上げたが、本人は『辞職はしない』と。公人として責任の取り方をどう考えているのか尋ねたが、『議員として活動して返していきたい』という言葉があった」 木下氏との面会を終えた三宅茂樹議長は、徒労感や無力感をにじませながら、報道陣にこう語った。 木下氏の無免許運転事故が発覚して以降、都議会事務局には都民の抗議が殺到。批判の矛先は時に都議会の対応にも向けられた。 7月と9月の2回、都議会は全会一致で辞職勧告決議案を可決。特に2度目は「厳粛に受け止め、自