「経済成長すると、金利が上がって財政破綻する」──このよ うな変なロジックを野田政権のエライ人たちは、本気で信じてい るようです。現に仙谷由人政調会長代理がこの通常国会で堂々と 発言しているのです。 仙谷由人政調会長代理にこの奇妙なロジックを吹き込んだのは もちろん財務省です。それは「後年度歳出・歳入への影響資産」 という資料に基づいていると思われます。 それは、仮に名目成長率が1%上昇すると、国債の利払いはそ れを上回って増加し、やがて支払い不能になるというものです。 ――――――――――――――――――――――――――――― ≪名目成長率1%上昇したとき≫ 単位兆円 2013 2014 2015 税収増 0.5 1.1 1.7 国債費 1.0 2.4 4.1 ──後年度歳出・歳入への影響資産より ―――――――――