19世紀初頭、英国の商人ジェームズ・ティリー・マシューズ(英語版)が、「エア・ルーム」と呼ばれる装置を使って悪意ある集団が自分に対して危害を加えていると主張した内容を現したイラスト。被害妄想の一類型である。 被害妄想(ひがいもうそう、英:Persecutory delusion)とは、根拠が薄弱、または皆無にもかかわらず、自分に対して何らかの危害が加えられていると思い込む妄想の一種。 患者は、自分が個人あるいは集団の標的にされていると思い込んでいることが多い。被害妄想の内容は実に多様で、ありそうにないがあり得る内容のものから、荒唐無稽で風変わりな内容のものまで様々である。妄想は様々な心身の不調において現れるが、統合失調症などの精神疾患では一般的である。 被害妄想は、偏執病(パラノイア)の中でも深刻なタイプに属するものであり、不安症から自殺願望に至るまで、複数の合併症を引き起こす。被害妄想の