釜の内部温度を一定以上の温度にすることによって、香味の進化を魅力あるものにすることが可能となるのですが、ただそれだけでは不十分で、一定の時間が必要となります。 どのくらいの時間が必要なのでしょうか? また、それはどの時点からカウントしたらよいのでしょうか? 具体的に浅煎りは?中煎りは?どのくらいの時間でできるのでしょうか? 以上の検証は、当たり前ですが釜の内部温度だけではなく、豆の表面温度(豆温)も同時に計測することで、可能となります。 内部温度の高低が、どう豆温の上昇ペースに影響するかを検証することよって、すなわち内部温度と豆温の連関関係を探ることによって、魅力的な香味の進化を模索していくことが可能となるのです。 内部温度が高ければ必然的に豆温の進行は早く、内部温度が低ければ豆温の進行は遅くなるのは当たり前ですが、魅力ある香味の進化は、できるだけ高い内部温度で、できるだけ豆温の進行を遅く