五千円札の顔である樋口一葉。顔と名前は地味~に知られているけれど、どんな作家かまでは知られていないかもしれませんね。 一葉の実像は腹黒い美少女、つまり黒乙女だったように筆者には思われます。 一葉は日記を残しており、その中で、しきりに自分が清らかな乙女であると強調しています。なのに、彼女の文学の師匠で、悲恋の相手でもあったとされる半井桃水(なからいとうすい)、さらに他に別の男性からも、それぞれ毎月20円のお金をもらっていたようなんですね。いわば援助交際!? それも現在で20~30万円ほどの価値ですから、たいしたもんです。 しかし、この愛人手当同然のお金を男性陣からせしめていながら、一葉は男性の誰ひとりともセックスをしていなかったのでは……と筆者は考えています。一葉には特別な事情がありました。彼女は父を早くに失い、一家全員を支えるため、当たれば大金を稼げる職業として小説家を志しました。 そして