タグ

2016年5月2日のブックマーク (7件)

  • 芥川龍之介「地獄変」の良秀の娘について

    地獄変について、特に良秀の娘についていくつか疑問があります。 まずは十二節と十三節の、良秀の娘と何者かが争っているらしいところへ丁度"私"が通りかかるというエピソードについてです。 自分には、地獄変の話の中でこのエピソードだけが浮いて見えて仕方がありません。 実際、このエピソードはその場限りの出来事で"私"にも全く事情がつかめぬままになっていますし、最後まで直接的に種明かしがされることはありません。 はっきり言ってこのエピソードを丸々抜いてしまっても話としては成り立つように思います。 このとき部屋の中では誰が何をしていたのでしょうか? また良秀の娘がうろたえ事情を話さなかったのにはどのような訳があったのでしょうか? 次に十七節の、いよいよ良秀の望み通り車に火がかけられるシーンです。 大殿様は良秀に向かって「その中には罪人の女房が一人、縛めたまま乗せてある。」と説明しています。 実際には良秀

    芥川龍之介「地獄変」の良秀の娘について
  • 火に焼かれる娘さえ見殺しにする壮絶な“創作欲”―芥川龍之介『地獄変』| 連載第6回 | ダ・ヴィンチWeb

    「愛おしき変態」第6回は、日一有名な文学賞である「芥川賞」にその名を残す、大正時代に活躍した芥川龍之介の『地獄変』をお送りする。 あくたがわ・りゅうのすけ 1892年(明治25年)東京市京橋区入船町(現在の東京都中央区明石町)出身。辰年辰月辰日に生まれたことから「龍之介」と名付けられる(さらに辰の時刻だったという説もある)。1914年東京帝国大学在学中、菊池寛らと『新思潮』(第3次)を刊行、処女小説『老年』を発表し、1916年『鼻』が夏目漱石によって激賞される。帝大卒業後に海軍機関学校で英語教師を務め、1918年に大阪毎日新聞社の社友となり、格的な作家活動に入る。主な作品に『羅生門』『芋粥』『蜘蛛の糸』『藪の中』『侏儒の言葉』『河童』『歯車』『或阿呆の一生』など。1927年(昭和2年)7月24日、田端の自宅で致死量の薬物(何の薬物だったかについては諸説あり)を飲み自殺。 芥川の初期の

    火に焼かれる娘さえ見殺しにする壮絶な“創作欲”―芥川龍之介『地獄変』| 連載第6回 | ダ・ヴィンチWeb
  • サービス終了のお知らせ

  • 芥川龍之介 六の宮の姫君

    一 六の宮の姫君の父は、古い宮腹(みやばら)の生れだつた。が、時勢にも遅れ勝ちな、昔気質(むかしかたぎ)の人だつたから、官も兵部大輔(ひやうぶのたいふ)より昇らなかつた。姫君はさう云ふ父母(ちちはは)と一しよに、六の宮のほとりにある、木高(こだか)い屋形(やかた)に住まつてゐた。六の宮の姫君と云ふのは、その土地の名前に拠(よ)つたのだつた。 父母は姫君を寵愛(ちようあい)した。しかしやはり昔風に、進んでは誰にもめあはせなかつた。誰か云ひ寄る人があればと、心待ちに待つばかりだつた。姫君も父母の教へ通り、つつましい朝夕を送つてゐた。それは悲しみも知らないと同時に、喜びも知らない生涯だつた。が、世間見ずの姫君は、格別不満も感じなかつた。「父母さへ達者でゐてくれれば好い。」――姫君はさう思つてゐた。 古い池に枝垂(しだ)れた桜は、年毎に乏しい花を開いた。その内に姫君も何時(いつ)の間にか、大人寂(

  • なぜニッポンから「腰巻きビル」は無くならないか

    神戸ジャーナル @kobejournal 阪急が『神戸阪急ビル東館』の建替計画を発表。地上29階の複合ビルが2021年に完成するみたい。 : 神戸ジャーナル kobe-journal.com/archives/10564… pic.twitter.com/vaaSHPCME9 2016-04-30 08:00:32

    なぜニッポンから「腰巻きビル」は無くならないか
  • 四面楚歌を勘違いしてた

    「四面楚歌」の故事成語を、意味自体は正しかったんだけど、(周りが敵に囲まれていて絶望する状態) その由来が全然違ってた 勘違いしてたときの四面楚歌↓ \♪楚の歌♪/ 楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚 楚          楚 楚  敵(もうだめだ) 楚 楚          楚 楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚楚 当の四面楚歌↓ \♪楚の歌♪/ 敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵 敵          敵 敵  楚(もうだめだ) 敵 敵          敵 敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵 そっちが楚の歌を歌うのかよ! 楚はそれを聞いて、諦めちゃうのかよ! ていうか、よく敵は楚の歌を知ってたな! なんかいろいろ突っ込んでしまった

    四面楚歌を勘違いしてた
  • うつほ 『六の宮の姫君』芥川龍之介 - 困ったモンだ:楽天ブログ

    2005年10月13日 うつほ 『六の宮の姫君』芥川龍之介 (2) テーマ:今日どんなをよみましたか?(88647) カテゴリ:読書 六の宮の姫君 芥川龍之介 (青空文庫) アラスジ:やんごとなき六の宮の姫君は、父母の死後、唯嘆き哀しむだけで流されるままに生きる。困窮し、身分違いの男に身を委ねるのだが、それも長くは続かず、事情により別れ行く。姫は、またしても無為にただ生きるのだが、零落の末、遂にその生涯を閉じるのだった。今際の際、姫が見たものは… 某ブログさんの日記を読み返していて琴線に触れるものがあり、芥川の『六の宮の姫君』を読む。 この手の名作を読みたい時、青空文庫は大変有難く、便利だ。(著作権切れ作品のインターネット図書館) 特に芥川好きと言う訳ではないのだが、『六の宮の姫君』には複雑な思いがあり、折に触れ読み返している。 はじめてこの短編を読んだ時、かなり考えさせられた。 自分の

    うつほ 『六の宮の姫君』芥川龍之介 - 困ったモンだ:楽天ブログ