2009年08月26日 「カナモジカイ」のこと 戦後、志賀直哉が日本の公用語をフランス語にしようと提唱したことや、ローマ字運動、エスペラント運動など、国字の改革運動は色々あるが、その中に、漢字を廃しカタカナによる横書きを普及させようという運動があったことはあまり知られていない。それが、1920年(大正9年)に山下芳太郎が発足した「カナモジカイ」である。 「カナモジカイ」の資料を大量に入手したので、それを見ながら「カナモジカイ」を紹介してみようと思う。 「カナモジカイ」の機関紙「カナノ ヒカリ」 昭和2年9月発行の第69号 まずは、右の写真を見てもらいたい。「ナヤミノ漢字」というチラシで、いかに漢字が不便極まりないものか論じられている。 漢字の災いとして次の6点が挙げられている。 1、字数が多い 2、読み方が多い 3、読み方が難しい 4、同音の文字が多い 5、字画が多い 6、字画がまぎらわし