テレビを見れば、数えきれないほどの「二世・三世タレント」が名を連ねている。政界から芸能界までジャンルを問わず、家柄を背負って登場してきた著名人はとても多い。今や二世・三世タレントは、ひとつのカテゴリとして世間に定着した感すらある。 「親の七光り」と、厳しい批判をされることもある彼らだが、今日の活躍に至るまでには、本人たちですら知らない先祖の波瀾万丈があった。そんな知られざる歴史を紐解いた本が、『日本の血脈』(石井妙子/文藝春秋)だ。本書では、各界の有名人に焦点を当て、その親や祖父母、親戚など、何代にも遡って家族の歴史に迫っている。著者の渾身の取材を経て明らかになった、あの人物の血脈に迫ってみよう。 世襲といえば、この人。総理の血を受け継ぎ、政界の若きスターともてはやされている男、小泉進次郎だ。爽やかなルックスと歯切れの良い演説で一気に人気を集め、今や「間違いなく総理になる男」と言われるまで