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bookとreviewに関するamanoiwatoのブックマーク (6)

  • 『第三帝国の愛人』アメリカ大使一家が見た、ナチスの暗い真実 - HONZ

    1933年1月、ヒトラーがヒンデンブルク大統領の任命により首相になってから、翌1934年8月、ヒンデンブルクの死と同時にあらゆる権能を掌握し、絶対的な権力者・総統となるまでの2年弱。ヒトラーとナチスの「権力掌握の総仕上げ」が成され、日常生活に潜んでいた恐怖政治の実体が一気に表面化して世を覆い尽くすこの時代を、ヒトラー政権下で初めてベルリンに赴任したアメリカ大使とその一家が残した日記や手記、膨大な文書や歴史資料をもとに再現したのが書である。 シカゴ大学の教授で著名な歴史学者でもあるウィリアム・D・ドッドは、就任したばかりの大統領・ローズベルトから「政府に奉仕する気があるか聞きたい。ドイツに大使としていってもらいたいのだ」という電話を受ける。「ドイツリベラルアメリカ人の手を示してもらいたい」と。このときすでに4ヶ月も駐独大使の席は空席だった。が、ドッド自身にとっても、周囲の人々にとって

    『第三帝国の愛人』アメリカ大使一家が見た、ナチスの暗い真実 - HONZ
  • 高校で数学を勉強しなかった人のための「経済学で出る数学」

    何かと教育再生実行会議が話題だが、日の文系学部が死に体になっている理由の一つに受験科目があると思う。数学が無いと何も出来ない時代なのだが、受験科目に数学が無いためか極端に数学に弱い学生が存在し、それにあわせて講義内容がおかしくなっているケースもあるようだ。 根的な解決策として受験科目に数学を課したり、高校卒業試験を設けたりして、数学を勉強させたりすることが考えられるが、留学生などで母国で受けた数学教育が十分でないケースも存在する*1ので大学側で補習的な数学教育を準備する必要があるであろう。そういう時の教材に『(改訂版)経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』は優れていると思う。 何が優れているかと言うと、経済学の文脈から離れ無いようにしつつつ、微分や積分などをゼロから説明しようとしている。説明は工夫されており、例えばテイラー展開の説明は公式の暗記もしくは機械的な証明に頼りたくなる

    高校で数学を勉強しなかった人のための「経済学で出る数学」
  • 「ローマ人の物語」シリーズに欠けているもの - raurublock on Hatena

    15巻まで出終わったということで、「ローマ人の物語」シリーズ全体を見返してみませう。とか言いつつ、主に、というか100%悪口になります。ちなみに15巻単独については 別に感想を書いた のでそっちをどおぞ。 塩野七生の悪いところは「キャラ萌え」の癖があるところです。歴史をキャラクタとしての人物を通して見ることしかできない。「英雄(およびボケ為政者)によって歴史が作られてきた」史観ですね。まあ物語作家って職業の限界だと思う。物語って常に「登場人物」が必要で、物語作家は登場人物個人の目と声を通してしか物語を紡ぐことができない。同じ欠点は司馬遼太郎にも見られます。英雄物語(およびボケ為政者の悲劇)としてはすんごく面白いんだけどね。 実はローマ帝国崩壊の大きな原因に「3世紀以降北半球の気候が寒冷化した」という話があります。この時期はローマ帝国に限らずあちこちで戦乱が記録されていて、例えば中国では漢が

    「ローマ人の物語」シリーズに欠けているもの - raurublock on Hatena
    amanoiwato
    amanoiwato 2013/02/26
    「英雄史観」の小説(家)は基本好きじゃないな。
  • 『トーマの心臓』萩尾望都 こりゃキリスト教文学だよな - あんとに庵◆備忘録

    ネットな友人がこの漫画読んで書評を某所に書いていた。 トーマの心臓 (小学館文庫) 作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/08/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 237回この商品を含むブログ (222件) を見る懐かしい・・・思わず書棚から探し出して私も読んでみた。 この漫画をはじめて読んだのは中学校のときだった。カトリック系の女子校という閉鎖空間の舞台設定がこの物語の世界観に共通していたのか、同級生の間で非常に人気があった。 ギムナジウム、つまり寄宿制の男子校を舞台にした少年たちの友愛の物語であるがゆえか、漫画史の中ではボーイズラブの発祥的存在として『風と木の歌』と共に扱われる作品だけど、実のところこれは寧ろキリスト教的な問題を抱えた作品で「アガペーとしての愛」がテーマである。だからボーイズラブ的なエロスの愛にとどまらない、つまりもっと根源的な、特定

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  • 学生時代に世の中の見方を変えてくれた色褪せない名著16冊

    様々な文化や事柄に興味を持って、たくさんのを読み、知識の幅を広げる。多くの「知」の引き出しを得るための、色褪せない名著を紹介します。 多くは私が学生時代に読んだですが、昨今の若者にも自信を持って薦められるものばかりです。 いったん社会人になってしまうと、直接的なメリットに繋がらない読書をする余裕は、なかなか生まれません。 新型コロナウイルスによる外出制限は、またとないチャンス。ぜひこの機会に手にとってみてください。

    学生時代に世の中の見方を変えてくれた色褪せない名著16冊
  • 【書評】没後10年、その死を改めて悼む『評伝ナンシー関』 - ウレぴあ総研

    消しゴム版画家にして名コラムニスト。プロの書き手として稀有な存在だったナンシー関の生涯に迫る『評伝ナンシー関 心に一人のナンシーを』(横田増生)の書評。 世界で初めてプロとして〈消しゴム版画家〉を名乗ったナンシーが亡くなってから、2012年6月12日で10年が過ぎた。横田増生『評伝ナンシー関 心に一人のナンシーを』は、ちょうどその週に刊行されたのである。遺族の協力を得て、また故人と関わりのあった人々に綿密な取材をして執筆された、ナンシー関初の評伝である。 「心に一人のナンシーを」とは雑誌「CREA」でナンシー関と対談連載を行った、大月隆寛が発した言葉だ(『地獄に仏』文春文庫)。故人のファンであったという宮部みゆきは、「心の中のナンシー」についてこう語っている。 ――(前略)私もナンシーさんのを読んでいたおかげで、自分を見失わずにすんだところがあります。たとえば、作家としてデビューして実績

    【書評】没後10年、その死を改めて悼む『評伝ナンシー関』 - ウレぴあ総研
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