様々な文化や事柄に興味を持って、たくさんの本を読み、知識の幅を広げる。多くの「知」の引き出しを得るための、色褪せない名著を紹介します。 多くは私が学生時代に読んだ本ですが、昨今の若者にも自信を持って薦められるものばかりです。 いったん社会人になってしまうと、直接的なメリットに繋がらない読書をする余裕は、なかなか生まれません。 新型コロナウイルスによる外出制限は、またとないチャンス。ぜひこの機会に手にとってみてください。
消しゴム版画家にして名コラムニスト。プロの書き手として稀有な存在だったナンシー関の生涯に迫る『評伝ナンシー関 心に一人のナンシーを』(横田増生)の書評。 世界で初めてプロとして〈消しゴム版画家〉を名乗ったナンシーが亡くなってから、2012年6月12日で10年が過ぎた。横田増生『評伝ナンシー関 心に一人のナンシーを』は、ちょうどその週に刊行されたのである。遺族の協力を得て、また故人と関わりのあった人々に綿密な取材をして執筆された、ナンシー関初の評伝である。 「心に一人のナンシーを」とは雑誌「CREA」でナンシー関と対談連載を行った、大月隆寛が発した言葉だ(『地獄に仏』文春文庫)。故人のファンであったという宮部みゆきは、「心の中のナンシー」についてこう語っている。 ――(前略)私もナンシーさんの本を読んでいたおかげで、自分を見失わずにすんだところがあります。たとえば、作家としてデビューして実績
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