黒人女性をポルノとして表象し、偏見や差別を拡大させるグーグル検索。アルゴリズムはなぜ人種的・ジェンダー的不平等を再生産し続けるのか。批判的人種理論、フェミニズム理論、ジェンダー研究、情報科学などを横断しながら、テクノロジーの中立性・客観性を問いなおす。 謝辞 はじめに――アルゴリズムの力 第1章 検索する社会 グーグル検索――前景化する人種主義と性差別 検索を理論化する――ブラック・フェミニズム的プロジェクト グーグルの重要性 権力としての検索結果 システムを出し抜く――検索エンジン最適化と検索結果の流用 検索エンジンによる公有財産の囲い込み 検索におけるバイアス 人種・ジェンダー中立的なナラティブに異議を唱える サイバートピアに異議を唱える 第2章 黒人の女の子を検索する 検索結果に責任を負うのは誰か? 検索エンジンにおける「黒人の女の子」のポルノ化はどのように起こるのか 新自由主義的市