東京電力は9日夕、福島第一原子力発電所1号機の格納容器につながる配管から水素を追い出すことに成功、切断作業を開始したと発表した。 配管は本来、格納容器内に散水して冷やすためのもの。格納容器内の空気から放射性物質をフィルターで取り除く「ガス管理システム」を取り付けるため、切断準備を進めていた。ところが、内部で高濃度の水素を検出。切断時の火花で爆発する恐れがあり、作業を延期していた。 8日から配管に窒素を注入して水素を追い出した結果、水素濃度が安全目標の1%未満にまで低下。9日午後5時から切断を開始した。今後、2~4号機でも同様の作業を行う。