日向坂46と絶対音感 今年リリースされた日向坂46の『ドレミソラシド』という曲が、絶対音感を持つ人のあいだで話題になっています。「ド、レ、ミ」という歌詞なのに、メロディーの音高が「ミ♭、ファ、ソ」なので、合っていなくて気持ち悪いというのです。こんなことにすぐに気付いてしまう彼らの脳の仕組みは、いったいどうなっているのでしょう? 絶対音感は、“参照音がなくても音高(ピッチ)の音名を答えられる能力”と定義されています。「ド」などの基準音を先に聞いてから次の音の音名を答えるのは、音高を“相対的”に判断するので、相対音感です。それに対して、自らの長期記憶を使い、基準音を参照することなく “絶対的”に音高を同定するのが、絶対音感です。 研究で、絶対音感があるかどうかを調べるには、相対音感を使えないようにするために、音階のようなわかりやすい順番ではなくでたらめに音を聞かせて、音名を答えてもらいます。そ