技術研究本部の「防衛技術シンポジウム2010」が11月9、10の両日、東京・新宿のグランドヒル市ヶ谷で開かれ、「将来技術との融合を目指して」をテーマに、技本と大学、独立行政法人、企業の研究者が最先端技術について発表。このほか試作品を展示した先端技術・研究開発ブースなども設けられ、活発な意見交換が行われた。 「技本発チャレンジ技術」の発表では、第1回技本フロントランナー賞(20年度)を受賞した「球形飛行体」について、考案者の佐藤文幸技官(先進技術推進センター)が実際に飛行体を操ってデモ・フライトを展示しながら発表。 世界初という直径42センチの丸い飛行体で、内部に組み込んだプロペラでホバリングや水平・遷移飛行が可能。さらに市街地や森林、建物の中も低空飛行、目標に接近した後は地上を転がって進み、至近距離から監視するなど、偵察活動に利用できる。展示飛行では多くの研究者がその機敏な動きをビデオに収