兵庫県尼崎市の民家の床下から3人の遺体が見つかり、多数の行方不明者が出ている事件に絡み、さまざまな局面に登場する人物がいる。ドラム缶詰め遺体事件で実刑判決が確定した李正則受刑者(38)。角田(すみだ)美代子被告(64)の指示を受け、激しい暴力をふるう場面などが目撃されている。戸籍上は美代子被告のいとこだが、元々は離散に追い込まれた一族側の人間だった。 ◇民家に出入り 李受刑者の両親は幼い頃に離婚した。母親が再婚した相手は、3遺体が見つかった民家で暮らしていて行方不明になった女性(87)=図(1)=の長男(69)=図(2)。近所の人によると、祖母になった女性宅によく遊びに行き、「マサ」と呼ばれてかわいがられたという。 高校卒業後に母親は再び離婚。美代子被告と02年ごろ知り合い、同居する。04年には美代子被告のおじの養子になり、美代子被告の側の親類になった。近所の住民によると、美代子被告と一緒