放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送と青少年に関する委員会」は16日、児童養護施設を舞台にした日本テレビ系のドラマ「明日、ママがいない」を審議対象としないことを決めた。 BPOによると、委員から「関係団体への配慮は丁寧にしなければいけない」という意見が出た一方、「デリケートな問題を扱いにくくなるのは問題」との指摘もあり、総合的に判断し審議しないことを決めた。視聴者からは「番組が問題を明るみに出した面もある」と肯定的な意見もあったという。 青少年委員会は委員の意見をまとめ、委員長コメントとして近く公表する。これとは別に、慈恵病院(熊本市)が審理を求めた申立書を受理するか、放送人権委員会が検討している。 「明日-」は12日に最終回を放送。児童養護施設の団体が施設の描き方などをめぐって同局に抗議した。