これはまた刺激的なノンフィクション。著者が身体張ってるのがたまりませんね。途上国支援について関心がある方は読んでおくべき一冊です。読書メモをご共有。 マイクロファイナンスの嘘っぱち ・マイクロファイナンスの世界はカルト教団に似ている。批判は異端と見なされ、許されない。貧困への効果が定説として主張されるが、実証されるのは例外的なケースだけ。それより何より、この分野は高い利益を生んでおり、その利益の源は単純に貧困者たちなのだ。 ・貧困者にとって非常に有益なマイクロファイナンスもあるが、宣伝係があなたに信じ込ませるような特効薬ではない。マイクロファイナンスは暴利をむさぼる人たちに則られているので、貧困者のために取り戻す必要がある。問題は少数の自分勝手な経営者ではなく、業界に浸透している体制上の不備である。 ・亀裂が入り始めたのは、コンパルタモスというメキシコのMFI(マイクロファイナンス機関)が