ジャーマンウイングス墜落事故で副操縦士の状況が論議されている。TVなど見ていると、識者と呼ばれている方達も真剣に「常時2名コクピットにいなければダメだ」とか「精神疾患のチェックをより厳格にすべきだ」などと話をしている。これを見ていて飛行機だけじゃないのに、と思う。 考えて頂きたい。バスや鉄道、タクシーの運転手さんだって同じ。電車も「ATS-P」型から信号や居眠り運転事故の止装置だけでなくオーバースピードでコーナーに飛び込まないようになっているが、未導入の路線もある。なぜ航空機だけ真剣に論議されるのだろうか? このあたりは事故率を見ても解る。御存知の通り飛行機事故に遭う確率は、自動車事故に遭う確率より圧倒的に低い。なのに事故が起きると厳密な事故調査を行い、原因を徹底的に追求。さらに事故防止策を取る。一方、自動車事故で死者出でも「スピードの出し過ぎでハンドルを切り損ねた」。 世論を見ると「飛行