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ブックマーク / facta.co.jp (7)

  • アメリカの没落1――寂寥の風景:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年3月14日 [アメリカ]アメリカの没落1――寂寥の風景 リセットしよう。「ウェブ進化論」の売れ行きはベストセラー驀進中だし、これ以上(批判的に?)エールを送ることもないでしょう。「元気玉」(理解できますよ)などトラックバックをつけていただいた方々にも感謝します。これからすこし別の方向に舳先を転じたい。 アメリカに夢があると信じられない。梅田望夫氏との違いは単にそれだけだったと思う。アメリカというと私の思い浮かべるイメージは、荒涼とした平原に置き去りにされた無人のトレーラーハウスである。都市に林立するハイライズも、毒々しいラスベガスも、明るいカリフォルニアも、所詮は絵葉書の世界でしかない。 住んだことがないから、そんな変哲もない光景に「アメリカ」を感じてしまうのか。たぶん、欧州から来た異邦人ヴィム・ヴンダースがこだわり続ける感覚と同じなの

  • ウェブ進化論1――梅田望夫氏の「神の視点」:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年2月25日 [ウェブ進化論]ウェブ進化論1――梅田望夫氏の「神の視点」 暗いところで、段差を踏み外した。足の甲の靭帯(じんたい)を痛めたらしい。土曜の朝は、左足をひきずって中国式整体でマッサージを受けた。三週間休みなしの疲れがたまっていたので、半日こんこんと眠った。さあて、と。 この「FACTA」サイトを製作してくれた人が、私の机にちくま新書の「ウェブ進化論」をぽんと置いていった。作者の梅田望夫氏は顔見知りである。94年からシリコンバレーに住み、コンサルティング会社やベンチャーキャピタルを経営しながら、アメリカのIT社会の最前線をブログなどで発信し続けている人だ。このブログを開始したときもエールのメールをいただいた。お礼もかねて評を書こうと思った。 ただ、知人だからと言って遠慮はすまいと思う。異を唱えるところは唱えよう。彼の発想には、も

  • ウェブ進化論2――ラムズフェルドの民主主義:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年2月26日 [ウェブ進化論]ウェブ進化論2――ラムズフェルドの民主主義 「ウェブ進化論」の筆者、梅田望夫氏といえば、思い出すのはすこし神経質そうに眉間にしわを寄せた表情である。あれは「9・11」のあと、東京・大手町のパレスホテルの一室だった。当時の三井物産副社長、福間年勝氏(現・日銀審議委員)を囲む会に彼と私も同席したが、彼の顔を一瞬よぎった微かな苛立ちの表情が忘れられない。 マンハッタンに聳える二の直方体、WTC(ワールド・トレード・センター)の崩壊で隣接する周辺ビル群も被災し、債券売買などの決済がマヒして金融パニックが起きかねなかったのに、それを未然に防いだグリーンスパンFRB(連邦準備理事会)議長の手腕に称賛の声があがったときではなかったか。それまで「9・11テロですべてが変った」と二分法で語っていた梅田氏が、アメリカ人が震撼さ

  • ネット愛国主義の胚13――世界の中心で愛を叫ぶ:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年2月23日 [ネット愛国主義]ネット愛国主義の胚13――世界の中心で愛を叫ぶ このシリーズで何度か触れた日医科大学の講師、澤倫太郎氏が「新・先見創意の会」のサイトで連載していた「サブテロメア領域の刻印――染色体の片隅が叫ぶ真実」が完了した。初回はディズニーのフルCGアニメ「チキン・リトル」で始まり、最終回は「セカチュー」で終わるという、深刻なテーマの割にはしゃれた構成だった。 ただし、セカチューはセカチューでも、露骨なタイトルのパクリで映画化やドラマ化された片山恭一の駄作ベストセラーのほうではない。パクられた側のSF、ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの(Beast that shouted Love at the Heart of the World)」のほうである。「新世紀エヴァンゲリオン」の作者、庵野秀明だけでなく

  • ライブドア崩落6−−もうひとつの統帥権干犯 : 月刊「FACTA-ファクタ」 阿部重夫編集長ブログ

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年1月27日 [ネットバブル]ライブドア崩落6――もうひとつの統帥権干犯 「出る杭を打つ」となると、なぜみんなこう嬉しそうになるのだろう。そこで「正義」をふりかざすとなると、喜色満面、恥を知らない。あれほどホリエモンに媚びを売ったメディアが、稀代の悪党のごとく報じる変節には耐え難くなりませんか。「国策」捜査に違和を覚えるのは、その正当性を腑分けしていくと、最後にこのいやらしさが残るからだ。その隠れたねじれは、戦前に起きた「統帥権干犯」(とうすいけんかんぱん)と同じと思える。 電通のクリエーターだった方に吉田望という人がいて、いまは辞めて独立している。新潮新書で「会社は誰のものか」を書いた。80年代バブル崩壊時に、私も同タイトルの新聞連載企画に参加した懐かしさも手伝って、ぱらぱらと流し読みしてみた。昨年のフジテレビ対ライブドアへの言及がある

  • ライブドア崩落4——本質的でないこと : 月刊「FACTA-ファクタ」 阿部重夫編集長ブログ

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2006年1月24日 [ネットバブル]ライブドア崩落4――質的でないこと 23日夜は銀座の焼き鳥屋で飲んでいました。「ホリエモン逮捕」の報はそこで聞きました。で、早めに切り上げてテレビのチャンネルを回してみました。 ひでえ! たまたま映った画面で見たのが、「報道ステーション」の特別番組。延々と小菅に入るワゴンカーを追うって、オウムの麻原じゃあるまいし、あまりにも芸がない。そして、ホリエモンの携帯に電話する女性記者のアホさかげん。うん、うんと頷くばかりで何の突っ込みもできない。「東京地検が偽計とか言っているようですが、どうでしょうか」とアホな質問に、ホリエモンが怒りだすのは当然だと思う。 「こちら、フジテレビ社前」だけ、鬼の首を取ったようなネーちゃん記者が出てくるのにはあきれました。 うんざりしてチャンネルを変えたら、日テレビもあららでした。

  • 阿部重夫発行人ブログ:FACTA online

    阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2018年11月 4日脱パワハラ、「青学」流を企業も学べ 以前、知人の誘いで青山学院大学の教授と会したときのこと、話題が箱根駅伝に向いた。言うまでもなく、青学は今年の正月に4連覇を達成した強豪校である。 「今の若い人は練習の環境さえ整えてやれば、あとは自分たちで勝手に練習して強くなっていくようです」 会は青学が15年に箱根駅伝で初優勝を遂げて4~5日後のことだったが、すでにあちこちから「青学はなぜ強くなったのか」と聞かれることが多かったそうで、陸上競技には縁がなかったこの教授も自然と学内で取材していたようだ。それほど青学の雌伏は長く、優勝は驚きをもって受け止められた。 投稿者 阿部重夫 - 09:02 | Permanent link 2018年10月 1日初心忘れた「新潮45」の落とし前 LGBTを巡る記事が批判を浴びていた月刊誌「新潮45

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