レジデントのための Evidence Based Clinical Practice 【第1回】喘息患者へのアプローチ 谷口俊文 (ワシントン大学感染症フェロー) このシリーズでは内科の基本疾患を管理する上での重要なティーチング・ポイントをエビデンスに基づいて解説していきたいと思います。臨床判断の根拠の裏を取るという姿勢に重点を置き,入院後の管理,および外来につなげるための管理の仕方を中心に話を進めます。この記事からさらに詳しく読むためのFurther Readingでは,重要論文を紹介します。 ■Case 25歳の女性。喘息の既往あり。週に1-2回は喘息の増悪で夜起きてしまうという。その度にメプチン®を吸入してきた。今日は明け方から息苦しさが増悪したために救急外来を受診。救急外来で治療するも改善が思わしくなく入院となる。 Clinical Discussion ここでは喘息の診断がついた