米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が掲載した民主党の鳩山代表の論文が米国など海外で波紋を広げている。 日本の次期首相として注目が高まる中、「米国離れ」とも受け取れる様々な主張が強調されているためだ。鳩山氏は3日未明、オバマ米大統領との電話会談で日米関係を重視する考えを伝え、米側の不信感払拭(ふっしょく)に努めた。 ◆オバマ氏と電話で会談◆ ニューヨーク・タイムズ紙の電子版が掲載したのは、鳩山代表が日本の月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文の英訳版の抜粋だ。 省略が多い中、特に、〈1〉日本は米国主導のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄され続けてきた〈2〉米国の国力が衰える情勢でのアジア統合の重要性――の2点が重点的に引用され、米国に対する懐疑的な評価が強調されている。 鳩山氏はオバマ大統領との電話会談で、日米関係を重視していることを丁寧に説明した。「論文の印象を打ち消し、鳩山政
衆院選での惨敗後、「ポスト麻生」選びで再び迷走する自民党をまとめきれずに、麻生太郎首相が苦悩を深めている。2日、ぶら下がり取材と呼ばれる記者会見で記者団に八つ当たりしてしまい、指導者の資質を問われることにもなった。 首相は3日、日本経団連や日本医師連盟など自民党を支援してきた各種団体を回り、「力足らずで申し訳なかった」などと謝罪と謝意を伝えた。 その合間を縫って、昼には自民党麻生派の会合に久しぶりに出席し、衆院選で多くの同志を失ったことへの思いを吐露した。 「こういうことになって非常に悔しい、残念だという思いもある」 「敗軍の将」に残された仕事は、党再生への環境を整えた上で後継者にバトンタッチすることである。 自民党総裁選の投票日を28日とし、16日に予定される特別国会での首相指名選挙で党は、「麻生太郎」と記入することを決めた。民主党の鳩山由紀夫代表の首相指名が確実であり、それよりも地方の
河村建夫官房長官は3日午前の記者会見で、自民、公明両党の関係について「麻生政権は公明党との政策協議などで十分な成果を上げてきた。野党といえども政策実施のために知恵を出し合うことは大事で、自公政権10年間の実績を踏まえた対応が必要ではないか」と述べ、連携継続に期待感を示した。
民主党の鳩山由紀夫代表は3日未明、オバマ米大統領と電話で12分間会談した。オバマ氏が衆院選勝利に対する祝意を伝えたのに対し、鳩山氏は「民主党の勝利はオバマ大統領のおかげだ。日本に勇気をもらった。日米同盟を基盤と考え、未来志向で日米関係を発展させたい」と発言。両者は日米安全保障体制を堅持することで一致した。 鳩山氏は会談で地球温暖化、核廃絶・不拡散の分野でオバマ大統領が果たしている役割を評価。その上で「日本もそのような問題でリーダーシップを取らなければならない」と述べた。 鳩山氏は16日に国会で首相指名を受け、新内閣を発足させた後、国連総会出席のため訪れるニューヨークで23日にもオバマ大統領との初の日米首脳会談を行う方向で調整している。鳩山氏は電話会談でオバマ氏に「できるだけ早くお目にかかりたい」と伝えた。
鳩山代表の発言要旨=米大統領電話会談 鳩山代表の発言要旨=米大統領電話会談 民主党の鳩山由紀夫代表が3日未明、オバマ米大統領との電話会談について、記者団に語った内容の要旨は以下の通り。 −会談内容は。 海の両側で民主党が勝利したというお祝いをいただいた。私の方からは、むしろ民主党の勝利はオバマ大統領のおかげだと申し上げた。日本で初めて民主的手続きによって政権交代が行われた、チェンジというものは勇気がいる話だったが、日本国民に勇気をお与えくださったのは米国民であり、大統領だと申し上げた。 私どもも日米同盟が基盤であると考えている、建設的な未来志向の日米関係を築き上げていきたいと思っていると(伝えた)。 大統領が気候変動、核廃絶、核不拡散・軍縮にリーダーシップを発揮しておられる。民主党も、同じ気持ちでこういうことにリーダーシップを取らなければいけないと考えている政党だと。 経済的にも
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