【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、代替施設の位置や工法を8月末までに決めるとした日米合意に関し、米側が現行案のV字滑走路ではなく、日本側が修正を検討している1本の滑走路でも受け入れ可能との考えを示していたことが分かった。 米政府高官が17日、日米関係筋に明らかにした。15日にワシントンで行われた日米専門家協議でも、米側はこうした考えを日本側に伝えてきた。 米側が1本の滑走路でも受け入れ可能との考えを示してきたのは、2006年に日米で合意した現行案が最善との考えに変わりないものの、14年までに移設を終えるには、1本の滑走路の方が工事が簡略で済むとの判断がある。 米側は、専門家協議の検討期限である8月末について、「目標だ」(クローリー国務省報道官)との立場だ。菅政権発足前、工法と移設先について「8月末までに必ず決着させる」(ルース駐日米大使)とした立場から