8月26日に公開され、オープニング3日間で動員95万9000人、興行収入12億7700万円というすばらしい数字をたたき出したアニメ映画『君の名は。』。『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』などアニメファンから高い支持を受けていた新海誠監督の最新作ということで、注目度は高かったが、予想を大きく上回る好スタートを切った。大ヒットの要因はさまざまあるが、ここでは主人公の一人、宮水三葉の声を努めた女優・上白石萌音の魅力に迫る。 スタジオ・ジブリ作品や細田守監督作品など、ボイスキャストが発表されるたびに大きな議論となる俳優による声の出演。否定的な意見があがることも多いなか、立花瀧役の神木龍之介や上白石への評価は高い。神木自身はこれまでもアニメーション作品への声優経験はあるが、上白石に関しては、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』以来2度目で、主演を務めるのは初めてだ。 上白石演じる三葉は、山深い