気恥ずかしがってる場合じゃない『アイの歌声を聴かせて』と『EUREKA』を言葉にするなら、やはり「愛」である (藤津亮太) 公開中の映画『アイの歌声を聴かせて』と『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』を観て、「これは、愛を描いた作品だ!」と心打たれたアニメ評論家・藤津亮太。アニメ映画を語るときに「愛」という言葉を使いたくないが、決して背を向けていい問題ではない! と2作品を繋ぐ「愛」について考察していく。 ※この原稿は『アイの歌声を聴かせて』と『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の重要な部分について触れています。 【関連】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を“父殺し”で考察 星一徹から碇ゲンドウへ 「愛」という言葉は、気恥ずかしい以上に“取り扱い注意”である。なにしろ愛は圧倒的によいものとされているから、映画などの宣伝で、これ以上にないほど使