中国メディア・鳳凰網は19日、中国の軍事専門家が広東省深セン市で行われた市民講座の中で「釣魚島(魚釣島の中国名)より琉球諸島の領土問題に注目せよ」と呼びかけたことを伝えた。 中国軍事科学院戦争理論・戦略研究部の元副部長である姚有志少将は18日、「地域戦略環境と国家の安全」というテーマで講演を行った。姚氏は中国が20あまりの国に囲まれていることから「世界で周辺環境がもっとも複雑な国である」としたうえで、国家の安全を守るために必要な戦略措置について説明した。 その中で「現在、みんな釣魚島に関心を寄せているが、琉球諸島にもっと関心を持つべきだ。琉球諸島は面積3000平方キロメートルあまりで、その帰属権には論争がある。釣魚島より重視する価値がある」と提言した。 また、南シナ海問題については軍事的な存在感を強化するとともに、共同開発における主導権を握ることが最善の方法だと語った。(編集担当:柳