鉄道のバリアフリー化を進めるため、赤羽国土交通大臣は11日、都内の地下鉄の駅で、ホームと車両との段差や隙間を小さくする対策を視察しました。 赤羽国土交通大臣が視察に訪れたのは、東京メトロ丸ノ内線の霞ケ関駅です。 霞ケ関駅では、車いすの利用者が車両に自力で乗り降りできるようにホームの一部にスロープを設けて車両との段差を解消したほか、ホームの端にゴムの板を取り付けて車両との隙間を小さくしました。 駅のバリアフリー化は、エレベーターの設置などホームまでは進んでいますが、ホームと車両との段差や隙間は十分に進んでいないため、国土交通省は去年10月、段差は3センチ以内、隙間は7センチ以内を目安に、できるだけ小さくするようガイドラインで定めて、鉄道各社に対策を求めています。 先月1日時点で対策を終えたのは、国が対策を求めている全国1290の駅のうち、半数程度の623の駅にとどまっているということです。