昔、私が小学校も卒業間近になった頃、中学にあがるのは楽しみだったけど、仲良くしていたクラスメイトは住んでる地域ごとに同じ中学に行く友達と、違う中学に行く友達ができてしまい、それがそのときはとても悲しく、こたつにもぐりこんで愚痴愚痴いっていると、父が、 「今は友達と別の学校になるのが悲しいかもしらんけど、人とか人の関係ってのは変わっていくもんなんや。中学に行けばまたそこで新しい関係ができる。それが大事になっていく、そんなもんや」 と言ったのを憶えています。 そして、まあ、現実はその言葉通りで。 生きている場所、活動の拠点、心のよりどころ、そんなものが変わるたびに、それに付随する人間関係も変わっていく。 ある大切な関係が、人生のある地点・時点で出来て、そしてやむなくそこから離れたとしても、私は忘れないよ、絶対に忘れられるはずがないよ、相手が忘れたとしても私だけは忘れたくないよ、と悲痛に、あるい