『ラグナロク』の安井健太郎,7年ぶりの新刊! 「放課後ライトノベル」第129回は謎と陰謀渦巻く『アークIX』で命がけの戦いを ライター:宇佐見尚也 先日,年下の友人に「『gdgd妖精s(ぐだぐだフェアリーーズ)』第4話冒頭の元ネタが何か,分からなかった」と言われてショックを隠せない。「ダッダーン!! ボヨヨンボヨヨン!」って言えば,何のことかみんな分かるよね? ね……? ジェネレーションギャップというのは,かようにどこにでもあるもの。たとえば角川スニーカー文庫は,今ではもっぱら「『涼宮ハルヒ』を出してるところ」というイメージだろうが,それはここ数年の話。2000年前後のスニーカー文庫といえば,なんと言っても『ラグナロク』のレーベルだった。ライトノベル読者にとっては,ラグナロクという名がオンラインゲームの名前でも,某RPGの武器の名前でもなかった時期があったのである。 その『ラグナロク』を手