Published 2018/05/23 16:30 (JST) Updated 2018/12/06 14:57 (JST) これは典型的な「ダークペダゴジー」ではないか。アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦で、悪質な反則行為をしたとされる日大選手の記者会見を見て、そう思った。ここで「したとされる」と書く理由は後で述べる。 ペダゴジーは「教育」や「教育学」のこと。そこにダークが付くから「闇の教育」といった意味だ。もともとはドイツの評論家の造語で、ドイツ語を直訳すれば「黒い教育」となる。 「ダークペダゴジー」として紹介している教育社会学者の山本宏樹さんによれば「暴力・服従・うそ・賞罰・欲求充足の禁止・条件付き愛情・操作・監視・屈辱などを用いたしつけ、教育」を指す。 日大側は「指示」を認めていないが、選手の陳述書の説明によれば、事態は次のような経過をたどった。 まず監督やコーチ