あちこちの報道を斜め読みしていて知ったのだが、どうやら今年は日本の電子書籍元年らしい。 2004年に松下電器産業が「ΣBook」を発売した時にも、そんなことが一部で言われていたような気がするし、個人的には2000年に発売された「Palm IIIc(外部リンク)」で「青空文庫」を楽しんでいた記憶もあるので、「今さらなぁ……」という気はしないでもない。それに“元年”なんて言葉を聞くと、故橋本真也氏が生前リリースしたアルバムのタイトルが『橋本元年』であったことを思い出してしまうではないか(編注:あなただけです)。 米国では、2007年に「Amazon Kindle」が本格的な電子書籍時代の扉を開いたようだが、それはまあ海の向こうでの出来事。日本で暮らす我々にとっては「はあ、さいですか。ITってやつぁ、すごいですのう」くらいの反応しかできないでいたというのが、実際のところじゃないだろうか。 Kin
「電子書籍の衝撃」の衝撃――出版社の生きる道を「強み」「弱み」「機会」「脅威」で分析してみる:最強フレームワーカーへの道 前回の「損益分岐点分析」によって、電子書籍ビジネスに乗り出したとしても出版社の現ビジネスモデルは成り立たないことが分かりました。それでは何をどうしたらいいのでしょうか。SWOT分析を使って考えてみます。 前回、既存の出版ビジネスがどのような問題点を持っているか、そして、電子書籍というビジネスモデルの大転換が起こった場合に、出版社のビジネスはどうなるのか、ということを「損益分岐点分析」というフレームワークを使って再度、点検してみました。 そこで判明したことは、既存の書店流通では、書籍は初版を売っただけでは利益が出ず、業界の平均的な返本率のもとでは、常に赤字になってしまう構造です。また、電子書籍が登場した場合でも、返本リスクは回避されますが、価格の低下圧力や競争激化のもとで
著者プロフィール:吉田典史(よしだ・のりふみ) 1967年、岐阜県大垣市生まれ。2005年よりフリー。主に、経営、経済分野で取材・執筆・編集を続ける。雑誌では『人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング社)や『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)、インターネットではNBオンライン(日経BP社)やダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)で執筆中。このほか日本マンパワーや専門学校で文章指導の講師を務める。 著書に『非正社員から正社員になる!』(光文社)、『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)、『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)、『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)など。ブログ「吉田典史の編集部」 ビジネス書といえば「報告・連絡・相談の仕方」「プレゼンテーション」「ライティング」など、
この連載の編集担当であり、かれこれ14年も一緒に仕事をしている”S”は、名前はSであるが、どちらかといえばM系である(編集部注:届かない原稿を待って週末をツブしたからといってMではありません)。そんなことはどうでもいいが、Sが本当にM系なところは、生来の”M”acマニア、アップルファンであることだ。 その彼が「iPad」の購入を迷っているという。しかも理由は「使い道が思い浮かばない」。なんということか、以前ならアップルの新製品が出ると、まずは購入ボタンをクリックしてから使い道を考えるほど、DNAにアップル製品購入へのモチベーションが刻まれていた男だというのに(編注:一応、クリックしながら考えていました)。 さて、そのiPadは、ご存じの通り「iPod touchのサイズが大きなもの」に近いハードウェアの製品だが、テイストはやや異なる。このあたりはとらえ方の違いとしか言いようがないが、ハード
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン iPad(アイパッド)はおろかiPod(アイポッド)やiPhone(アイフォーン)も存在しなかった10年前、米アップルは、倒産寸前の状態から立ち直ろうとする中で、小売業に進出するという驚くべき決断をした。マイクロソフトやデルといった他のコンピューター会社は、既に直営の小売店展開を試み、失敗していた。ハードウエアやソフトウエアを作る能力と、小売店舗を運営する能力は、相容れないものであるかのようだった。 電化製品の店舗は、駐車場を備えたショッピングモールでないと成功しない、というのが、当時の米国での通説だった。広大なスペースに数多くのモノが並んでいるような「大きなハコ」でないとダメなのだ、と考えられていたのだ。 しかしアップルに関しては、小売店舗
はじめにパワーポイントというのは、今や企画書作成用ツールとしてビジネスになくてはならない存在になった感があります。ぼく自身も、本業は企画者なので、これまで数え切れないくらいの企画書をパワーポイントで書いてきました。そんな中で、最も気をつけ、また力を入れてきたのが「デザイン」でした。内容もさることながら、見た目の美しさや、読んでみたくなるような構成・演出、読みやすさなどに、何よりこだわってきました。なぜかといえば、企画書というのは、多くの場合、まず手に取ってもらうまでに大きなハードルがあるからです。その次に、実際に見て読んでもらうまでにまた大きなハードルがあります。 企画書というのは、書いたら必ず読まれるというものではありません。むしろ多くの企画書は、ほとんど読まれない運命にあります。なぜかといえば、企画書というのはたいていいくつも提出されるからです。一つの案件に対し、10個も20個も提出さ
講談社は、南アフリカで11日に開幕するサッカーのワールドカップに合わせ、パソコンやアップルの携帯型情報端末「アイパッド」、携帯電話端末「アイフォーン」で見られる電子雑誌「南ア・ワールドカップ『DAILY MAGAZINE』」を大会期間中、連日無料で配信する。国内出版社で、日刊の電子雑誌の無料刊行は初めて。 北野健一郎編集長は「世界的なお祭りとも言うべきW杯を、電子の速報性と雑誌ならではの読みごたえを兼ね備えたもので報じたかった」と語る。技術面はソフトバンクモバイル、試合解説などはスカパーと、それぞれ協力する。特にこだわったのは「ディスプレーで見て読みやすい文字の大きさと、毎日読むのに適した文章の量」と北野さん。試合の詳報や翌日の試合のプレビュー、読み物を中心に約50ページで構成され、国内外のスポーツブランドやファッションブランドなどの広告も入る。無料のビジネスモデルは、広告収入で成り立た
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