新年恒例の一般参賀が、今年も1月2日に皇居・宮殿でおこなわれる。昨年は7万9000人もの参賀者が訪れたというが、今年1年の安寧を祈るお言葉とともに、天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻をはじめとする皇族の方々が、宮殿・長和殿のベランダから手を振られるお姿は、まさに日本の“新年の風物詩”と言っていいだろう。 ただ、この参賀の様子を伝える1月2日夕方のニュースを見ていていつも不思議に思うのが、参賀に訪れた夥しい数の人たちがみな、同様の日の丸を振っている点だ。 旗そのもののサイズはもちろん、旗竿の長さや竿頭の形状など、テレビの画面を通して見る限りみな同じ日の丸のように映る……。毎年この日に遠路はるばる訪れる参賀者もいれば、正月観光の一環で立ち寄る方もいるはずなのに、なぜみな同じ規格の旗を「持参」しているのだろうか? 普通に考えれば、一般参賀を取り仕切る宮内庁の職員が参加者に直接配っているのではないかと