今春の県立高校入試で定員に余裕があるのに最終的に不合格となる「定員内不合格者」は全日制・定時制合わせて111人だった。平敷昭人県教育長が2日、県議会で比嘉瑞己氏(共産)の質問に答えた。 定員内不合格者は2018年度入試で174人、17年度は167人だった。昨年の本紙の調べでは、沖縄は定員内不合格者数が九州他県に比べて、2~6倍多いことが分かっている。行き場のない若者を生み出す要因になっているとの指摘もある。 合否判定基準は学校によって異なり、平敷教育長は「能力適性などを備えた人を選抜している」と説明。一方で「子どもたちに学ぶ機会を提供するのは重要なので、できる限り入学を認めていくようにしたい。入試の在り方をいろいろな観点から検討したい」と話した。 中学校卒業後、進学も就職もしていない生徒は17年度、275人で全体に占める割合は1・7%だった。