JRAは11日の全レース終了後、4Rの落馬事故について報道陣向けに説明会を行った。裁決委員を務めたJRA審判部・中村嘉宏部長補佐は、「動きは小さかったが、加害馬と被害馬の因果関係が特定できた。馬の癖とは認められず、騎手としての結果責任が運用された」と1位入線の(10)ノボプロジェクトが失格となった理由を説明。失格の制裁は「落馬が1頭でも9頭でも変わらない」と話し、規模とは無関係であるとした。 加害馬の動きが小さかった中で騎乗停止期間が4日になった点には、「(騎乗馬の)進路は内ラチから1頭分くらいの間隔を開けるように指導しており、三浦騎手は内ラチに寄りすぎていた」ことを要因に挙げた。その上で、「結果的に多頭数の落馬事故が起こったことは非常に残念ですが、その原因は走行妨害。引き続き研修などを通じて安全な競馬に対する騎手の意識を高めていきたい」と再発防止に努めることを表明した。