思わぬ夜間移動を強いられて車中泊することになったルスツの道の駅から、まずは支笏湖に向かいます。 前夜は、未知の人に対する恐怖心からクルマを移動させることになったのですが、移動している最中は、全くの暗闇の中ヘッドライトの灯りだけを頼りに北海道の原生林の中を20~30分程走ることとなりましたから、突然飛び出して来るエゾタヌキやキタキツネに肝を冷やしましたし、それより何より生き物以外の何か物の怪といったものの雰囲気に恐れをなしました。自分は、人や物の怪的なものをこんなに恐れる人間だったんだと我ながら驚くこととなった経験でした。 そして広い北海道を行ったり来たりしている間に桜の季節もほぼ過ぎましたので、そろそろ帰る時です。あと一か所だけ、平取(びらとり)には行きたいと思っていますので、支笏湖の次は平取に向かったのですが、この日はその手前の苫小牧辺りで泊まることになりそうでした。 支笏湖はほぼ無風で