5月30日から6月2日まで一般公開も行われる「NHK技研公開2013」。本項では、SHVやハイブリッドキャスト以外の注目展示について紹介していく。 ■インテグラル小型テレビ NHKでは、スーパーハイビジョンの後の目標として、立体テレビ放送の実用化を目指している。その一環で、微少なレンズアレーを撮影・表示の双方に活用して立体視を実現する「インテグラル立体テレビ」の研究を進めているが、今回の技研公開でも新たな研究成果が展示された。それが、従来比で10分の1程度に小型化し、さらに高画質化も実現したインテグラル立体カメラだ。 これまでは撮像素子より大きなレンズアレーを用いていたため、撮像素子に向けて集光するレンズが必要となり、この集光レンズの歪みが画質劣化につながっていた。新たに製作したカメラでは、撮像素子と同サイズの微小なレンズアレーを開発し、撮像素子と一体化。撮像素子とレンズアレーの間の集光用