飛鳥~奈良時代(7、8世紀)に現在の高崎市南部に建てられた山上(やまのうえ)碑、多胡碑、金井沢碑の「上野三碑(こうずけさんぴ)」を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録することを目指す推進協議会が11月1日、設立される。県や有識者、地元住民らで構成し、官民連携の推進運動を展開した上で平成29年の登録を目指している。(浜田慎太郎) 山上碑は681年に建てられ、完全な姿で残っている石碑としては日本最古とされる。僧が亡くなった母を供養するために建てた。多胡碑(711年)は一帯に多胡郡が設置されたことを記念して、金井沢碑(726年)は仏教信仰で結びついた一族の繁栄を祈って建てられた。 いずれも国の特別史跡に指定されており、当時の地方行政制度の在り方や、仏教思想の広がりなどを読み解くうえで、重要な資料とされている。 今回設立する協議会では、福田康夫元首相が名誉会長を務め、大沢正明知事