会社を辞めてフリーランスになった頃、自分の強みが分からずに迷走した。 フリーランスになったばかりのころ、勝手が分からずいろいろな人に会った。建築の業界では、会社を辞めて独立すると、BtoCがメインになってしまう。大きなビルや六本木ヒルズのような複合開発施設などのBtoBのプロジェクトを経験していても、独立するとクライアントがデベロッパーや有名企業から、個人向けの住宅を対象としたものとなる。活躍の場が大きく変わってしまうのだ。 組織に所属していた人間からすると、フリーランスになってから出会った人は、随分いい加減だと感じた。契約書をレビューすると契約条件が甘かったり、そもそも甲・乙の定義もされていないような、作文レベルの契約書だったりした。仕事の話を持ちかけてプロジェクトに巻き込んでも十分な支払いをしなかったり、そもそもそれは見込客以下の案件で必要以上のリソースをかけていたり、経営以前のレベル